建築研究所 研究成果報告会

『地震後すぐに使用できる建築物の実現をめざして』
-建築物の機能性に対する多様なユーザニーズに応える新たな耐震性能評価システムの開発-

成果報告会概要とプログラム

近年,国内では比較的規模の大きな地震が発生し,地震後に各用途の建築物がそれぞれの機能を維持するための十分な耐震性能を有しているか否か問われる機会が増えています。そのような背景を踏まえ,今後の構造設計においては,従来の構造躯体の耐震余裕度の評価だけでなく,地震発生後の機能維持や早期回復に関係する非構造部材や設備機器を含めた総合的な評価が必要になると考え,建築研究所では平成19 年より4 カ年の間,「建築構造物の災害後の機能維持・早期回復」に関する研究課題を実施してまいりました。

このたび,ユーザニーズに対応できる新たな耐震性能評価システムの体系やそれに資するデータベースの構築,さらには本評価システムを利用した評価事例や地震後の建築物のシナリオに基づく耐震性能の表示手段について成果を取り纏めましたので,その内容をご紹介するとともに,今後の課題や方向性について広く御意見を頂くための成果報告会を開催することといたしました。本報告会が,「地震後すぐに使用できる建築物の実現」に向けた第一歩となることを期待しております。なお,本報告会は,(社)日本建築士会連合会の建築士会継続能力開発(CPD)プログラムにも(5 単位)認定されております。また,JSCA 建築構造士登録更新のための評価点は5 点です。

13:00~13:05 主催者挨拶 建築研究所 伊藤弘
13:05~13:20 趣旨説明
(背景及び新たな評価システムの概要)
建築研究所 福山洋
13:20~14:20    
 (13:20-13:50) (1)構築した各データベースの特性と利用方法 建築研究所 向井智久
 (13:50-14:20) (2)損傷評価データの収集事例 建築研究所 加藤博人
14:20~15:40 新たな評価システムを利用した機能回復性評価手法と評価事例
 (14:20-14:40) (1)機能回復性評価手法の概要 建築研究所 森田高市
 (14:40-15:10) (2)病院の評価事例 三菱地所設計 溜正俊
 (15:10-15:40) (3)共同住宅の評価事例 大成建設 服部敦志
15:40~15:50 休憩
15:50~16:50 新たな評価システムにおける耐震性能の表示手段
 (15:50-16:20) (1)病院・事務所を対象とした表示手段 建築研究所 斉藤大樹
 (16:20-16:50) (2)共同住宅を対象とした表示啓発手段 日本女子大 石川孝重
16:50~17:55 総合討議およびまとめ 東京大学 塩原等
17:55~18:00 閉会の挨拶 建築研究所 飯場正紀
日時 平成23 年1 月28 日(金) 13:00 - 18:00
会場 建築会館ホール(東京都港区芝5 丁目26 番20 号)
定員 180 名(先着順) 参加費:無料
主催 独)建築研究所
後援(順不同) 国土交通省,内閣府政策統括官(防災担当),(社)日本建築学会,(社)日本建築構造技術者協会,NPO 法人耐震総合安全機構,(社)建築業協会,建築研究開発コンソーシアム,(社)日本建築家協会,(社)空気調和・衛生工学会,(社)日本建築士会連合会,(社)公共建築協会,(財)建築コスト管理システム研究所,(財)日本建築センター

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